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SBCメディカルグループ:急成長の核となる役職者の早期/大量育成に向けスタッフの属性に応じた教育をきめ細かく提供

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7,500

Employees

ヘルスケア

Industry

2023

Customer Since

国内美容クリニックの最大手として、湘南美容クリニックをはじめとする各種クリニックを展開しているSBCメディカルグループ。「2035年に1,200クリニック開院」などの目標を掲げて躍進を続ける同グループで課題となったのが、クリニック数の拡大に不可欠となる看護師などの役職者を早期かつ大量に育成できる研修プラットフォームを整備することでした。同グループはコーナーストーン・ラーニングCSXにより、スタッフの職種や入社年数などの属性に応じて受講する研修をきめ細かく指定可能なオンライン研修プラットフォーム「SBC Passpor(通称:Sぽ〜と)」を構築。全国のクリニックで働く多忙なスタッフが、それぞれの目標に向けて必要な研修を確実に受講できる環境を整えました。

  • 主な課題役職者の早期・大量育成とスタッフの属性に応じたきめ細かい教育の設定
  • 導入ソリューション:コーナーストーン・ラーニングCSX
  • 成果:受けるべき研修だけを表示して受講漏れのリスクを抑制

事業拡大に向け、スタッフ研修環境の整備が喫緊の課題に

全国に147院を展開し、美容外科、皮膚科、歯科、薄毛治療(AGA)、眼科、整形外科、不妊治療など、さまざまな美容/健康/医療サービスを提供しているSBCメディカルグループ(以下、SBC)。最先端の医療技術ときめ細やかなサービスによって顧客に価格以上の価値を提供し続ける同グループは、顧客一人ひとりの悩みの解決と希望の実現に向けて「2035年に1,200クリニック開院」「2050年に総合医療グループとしての世界No.1」という目標を掲げて事業を拡大しています。

その中で大きな課題となったのが、看護師や受付カウンセラーなどのスタッフに対して、それぞれに必要な学習コンテンツを提供し、自己研鑽と成長を支援する研修環境を整えることだったと経営戦略本部総合教育部研修企画グループグループ長の内田ゆかり氏は説明します。

「質の高いサービスを提供しながらグループが掲げる目標を達成していくためには、クリニック運営の核となる役職者の早期育成が急務です。それを可能にする研修プラットフォームが、当グループの成長に不可欠だと考えました」(内田氏)

スタッフ属性に応じた研修を提供できるLMSの導入を決断

高品質かつ低価格なサービスにより90%超の高いリピーター率を誇るSBCは、毎月100人を超える新入社員を迎えて日本全国にクリニック数を拡大してきました。全国のクリニックで働く約3,000人の看護師、約2,500人の受付カウンセラーなどの教育を統括する総合教育部では「スピード感を持った育成」をテーマに、新入社員を3年で役職者にすることを目指して教育体系を整備。これは職種と役職、等級、キャリア、所属などに応じた階層別の研修を入社年数に応じて適切なタイミングで提供するというものです。しかし、以前に利用していた国産の学習管理システム(LMS)では、この教育体系の実践に多くの手間がかかっていたと総合教育部の中島聡美氏は振り返ります。

「例えば、『小規模なクリニックで働く入社5年目の受付カウンセラーのチーフに、副主任を目指すためのオンライン研修を来月中に受けていただくよう案内する』といったことを全スタッフに対して行いますが、以前のLMSではこのような細かな受講条件の設定が行えず、Excelで作った別の資料で該当者を抽出し、上長などを通じて案内していました」(中島氏)

また、SBCでは各研修の実施後に振り返りを行い、その内容を踏まえて学習コンテンツを常に改善しています。法規制の改定に伴って医薬品の取り扱いに変更が生じ、翌日から研修コンテンツに反映するといったことも生じます。コンテンツの変更に迅速に対応しながらバージョン管理が行えることも必要でしたが、以前のLMSでは対応できませんでした。

同グループは、これらの課題を解消して必要とする研修環境を実現するために、LMSの刷新を決断します。

(左から)篠田氏、内田氏、中島氏、土屋氏

SBCが求める研修を実現できるコーナーストーンを選定

SBCは、一人ひとりのスタッフが自らキャリアを切り開いていくために自律して学習に取り組み、成果を出すことに集中できる研修プラットフォームを実現すべく、LMS製品の選定に際して次のような要件を定めました。

  • スタッフの「職種×役職×等級×入社年数×キャリア×所属」に応じてきめ細かく学習コンテンツを指定できる
  • 短期間で導入し、SBCが求める研修施策を費用対効果高く実施できる
  • 研修プログラムのバージョン管理が行える
  • 人事システム側に学習履歴情報を取り込んで戦略的な配置転換や教育が行える
  • スタッフの属性に応じて研修プログラム受講の必須/任意を自動設定できる

総合教育部は、情報システム部や人事部の協力を得て主要製品の比較/検討を行い、2022年8月に「コーナーストーン・ラーニングCSX」の採用を決めました。選定理由の一つは、上述した要件を全て満たしていたためだと情報システム部の篠田雄太氏は説明します。

「まず私たちがやりたいことを本当に実現できるかどうかが重要でした。また、初めて使うシステムなのでしっかりサポートしてもらえるかも重視しました」(篠田氏)

コーナーストーンは海外製品であるため不安もありましたが、国内で手厚いサポートが期待できることも決め手となりました。

約7,500ユーザーを登録し、約800コンテンツを提供

SBCは、2022年10月より旧LMSからの移行や設定作業を始めて年末に完了させると、2023年1月から新研修プラットフォーム「Sぽ~と」の運用を開始。現在は看護師、受付カウンセラーを中心とする約7,500ユーザー、約800の学習コンテンツが登録されています。

「コンテンツ制作を担当する総合教育部や医療教育部がコーナーストーン上でコンテンツを作成しています。美容施術や医療行為に関する動画コンテンツ、選択式や穴埋め式、記述式のテストなどが中心です」(中島氏)

テストの合否は医療教育部が管理するExcelシートで管理しています。「以前は合否結果だけをExcelで管理していましたが、コーナーストーンへ移行し、テスト結果とリンクして確実に一元管理できるようになりました」と情報システム部の土屋幸彦氏は説明します。

各スタッフは、業務の空き時間などにiPadやPCでコーナーストーンにアクセスし、研修を受講します。新入社員の情報は毎月、人事システムから出力したExcelシートを介してコーナーストーンに登録しています。

受けるべき研修だけを表示して受講漏れのリスクを抑制

コーナーストーンへの移行により、各スタッフの研修ポータル画面に受講すべきコンテンツだけを表示させられるようになったことは大きな利点です。

「以前は受講する必要がないコンテンツまで個人の管理画面に表示されていたのでわかりづらかったと思いますし、Excelの資料を使って割り当てる側の作業も大変でした」(中島氏)

学習やテストの結果は人事考課にも反映されるため、LMSのわかりづらさが原因で受講漏れが生じて昇格条件から外れてしまっては、本人のみならずSBCにとっても大きな損失です。「スタッフが学びやすくなり、受講漏れの心配が大きく減ったことも大変なメリットです」と内田氏は安堵します。

また、SBCではスタッフの適性や新規開院などに応じてクリニック間の配置転換も行っています。「その際の所属変更が簡単な操作で行えるようになった点も気に入っています」と中島氏は話します。

社内大学の開設、選抜型/社内資格連動型の研修も視野に

SBCは今後、クリニックのスタッフ以外にもコーナーストーンを展開していく予定です。

「情報システム部門が研修で使い始めたほか、業務企画部門など、さまざまな部門から利用希望が寄せられています」(内田氏)

また、グループの専門職種などに必要な知識を体系的に学べる「社内大学」をコーナーストーン上に2025年に開設することを計画しているほか、2035年に向けて選抜型の教育や社内資格制度と連動した教育も実現していきたいと内田氏は展望を話します。

「コーナーストーンを使って充実した学びの環境を整えていけば、成長意欲の高い人材の採用にもつながると思います。より多くの素晴らしい人材に当グループに加わっていただき、目標に向かって皆で成長していくために、今後も研修プラットフォームの拡充を進めていきます」(内田氏)

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合成化学や化学繊維事業でスタートし、事業ポートフォリオを積極的に転換することで時代のニーズに応え続けてきた旭化成。2022年に創業100周年を迎えた同社は、次の100年に向けた挑戦の礎として、一人ひとりの業務や志向性に応じて学習しながら仲間と共に成長することができる学びのプラットフォームの全社展開を進めています。「CLAP(Co-Learning Adventure Place/クラップ)」と名付けたこのプラットフォームを、旭化成はコーナーストーン・ラーニングCSXで構築しました。社外の学習コンテンツとの柔軟な連携やお薦めを共有できるコミュニケーション機能などを備えたCLAPにより、同社内では学びの輪が徐々に生まれています。新入社員研修での活用がスタートしたほか、社内外の学習コンテンツを組み合わせた研修コースの開発も始まろうとしています。

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